おはようございます、いりの@です。
こちらの感想も、前回の
宝塚歌劇レビュー同様、一度、他社ブログサービスで感想をアップしたのですが、今回テレビ鑑賞できる機会に恵まれたため、再度加筆修正しながらアップしてみようかと思い立ちました。
なんと、パンフレット付きというおいしい席でした♪
私はこのとき初めて
宝塚歌劇にもパンフレットがあることを知り、前回の「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」のパンフを購入できなかったことを後悔しましたよ……
それにしても、さすが宝塚友の会会員。
おいしいチケットが当たるんだねぇ。
(※でも、友の会に入っていても、なかなかチケット当たらないらしいです(;´・ω・))
2度目はなんと!
実は、この懸賞に当てるの2度目だったりします。
けっこうくじ運良いでしょ?(笑)
なので、今回のテレビ鑑賞で3回目になりますね。
それでは、ネタバレ気味に感想ゆきます。
この舞台から男役・娘役のトップが交代されたようで、男役・娘役の新トップコンビのお披露目的な感もありました。
(※宝塚歌劇団の公式HPにもそう書いてありました)
今回、舞台を見ていて感じたのは、生きた音楽。
音楽がとても舞台に合っていて、そして映えていました。
もちろん、「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」の音楽も舞台に合っていますし、とてもいいです。
ですが、歌と舞台がここまでマッチングし、そして歌が映える舞台は初めてだなぁ~と。
テレビ放映では数ヶ月ぶりに観ましたが、やはり同じように聴き入り、改めて、ミュージカルの良さやすばらしさを感じました。
そんな素敵な音楽を担当されたのは、フランク・ワイルドホーン氏(※写真真ん中)
ミュージカルだけでなく、ポピュラー音楽でも有名な方だそうです。
野球好きそうな、いかにも
アメリカンなおじさまが、こんなに情熱的で素敵な音楽作れるんだもんなぁ……
う~ん、人は見た目で判断してはいけませんの見本ですな。
ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜 あらすじ
18世紀末、フランス。立ち上がった市民達によって達成され、現代を生きる人々の生活の礎ともなったフランス革命。
宝塚歌劇においてもこれまで度々物語の題材として取り上げられてきたこの革命の中心人物の一人であり、理想に燃え、そして自らもまたその炎に焼かれた革命家マクシミリアン・ロベスピエール。
1791年9月14日。革命が始まって以来の宿願であった憲法が、ルイ16世によってついに承認される。国民議会議員として一大事業を為したロベスピエール達はパリ市民の歓呼の声に迎えられる。しかし憲法の承認は混迷する革命の、まだ序章に過ぎないものであった・・・
志を一つに共に立ち上がった仲間達との絆、運命的なロマンス・・・
その青春を賭し、理想に燃えた青年が革命の頂点へと邁進する姿を通し、彼が掲げた「自由・平等・博愛」に込められた思いを紐解き、人類の歩むべき路を問いかける歴史ミュージカルです。
なお本公演は雪組新トップコンビ望海風斗と真彩希帆の大劇場お披露目公演となります。
宝塚歌劇団 公式HP「ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」より抜粋~
今回の舞台でトップとなった
男役トップスター:望海 風斗さん
娘役トップスター:真彩 希帆さん
お二人のお披露目的な感じがしたと、先にも書きました。
それは、舞台を見ていて、これから
雪組を担ってゆくお二人が舞台・音楽を通じて支えあい、競い合い、高めあって、舞台をより華やかなものへと変化さえてゆく。
舞台からレビューまですべて観劇して、そんなふうに感じたからです。
実際、舞台上でのお二人のデュエットはとても美しかったですし、音楽でも、場面構成でも、おそらくかなり考えて作られていたと思います。
さて☆
純粋で理想を貫こうとする熱い志を持つ紳士を、感情豊かに演じてらっしゃいます。
トップスターとなっての初公演となると、いろいろと背負って気負いがちになりやすいものですが、スマートに、そして自然に演じてらっしゃったように思えました。
1回目に観たときには、舞台初日(2017年11月10日)から数日経っているので、そう感じただけかもしれませんけれども。
王侯貴族による独裁政治や恐怖支配は古代から少なくありませんが、一般市民による、恐怖政治の施行は彼が最初と言われています。
そのせいか、昔は権力にしがみつき、弾圧と殺戮を繰り返した人物。
狂信的な理想主義者。
……そんな風に思われているのかもしれません。
そのせいなのか、過去のフランス人にとって、かなり嫌われている偉人でもあったようです。
しかし近年になって、
フランス革命や
ロベスピエールの研究が進み、当時のフランス政治の仕組みやとりまく世界情勢、
ロベスピエール自身の生活や性格があらわになるに従って、ずいぶんと見方が変わってきているようです。
「徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である」
1974年に行った彼の演説の一説にあるように、
ロベスピエールの恐怖政治の根底には、政治に対する理想が流れていたのかもしれません。
革命に殉じた彼の36年の生涯が、少しは報われる時代が来たのだとすると、これからの
フランス革命史の見方が少し変わるのかな?
私は映画や舞台を見るときは事前に勉強せずに行くことが多いので、舞台を見ていて「えらい理想主義者やなぁ」と感じる部分は多々ありました。
後からネットでいろいろと調べて「あぁ、こういう人物なのか~」と、思って納得したのですが。
(※時間が許すなら書籍も読んでみたい……)
とはいえ、
フランス革命に詳しいわけではないですし、実際に会ってお話したわけではないので如何とも言い難いです。
私はどんな時代の人であれ、面と向かって話さない限りは、その人物の人となりを理解するの無理だと思っているので……(;・∀・)
(※まぁ仮に奇跡が起きて出会えても、言葉まったく通じないけどね……)
しかし現実は甘いものではなく、こと政治においてはきれいごとでは行えない。
「自由」という言葉におぼれた国民たちの狼藉や反対派の暗躍。
同時に、ちょっとした誤解から生まれた親友の裏切りを知り、彼は革命と理想を貫くために恐怖政治へと突き進んでしまいます。
やがて自らが執行した政治により孤独に苛まれ、自身をも追い込んだ彼は、自らの死を願い、
愛する人の生を願いながら生涯を閉じる――
難しい役ですが、望海風斗さんが見事に演じ切ってくれています。
理想はどこまでも尊く、美しい。
現実はどこまでも泥臭く、血なまぐさく、醜く、汚い。
現実と理想との間に揺れながらも、それでもなお理想を貫こうとした男の悲しい生涯のようにも思えました。
こちらは架空の人物です。
ある目的のために
ロベスピエールに近づきながらも、最終的には彼と深く愛し合ってしまうマリー=アンヌを、娘役トップスターとなった真彩希帆さんが切なく愛らしく演じます。
どうしても、前回の「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」で、イリナ大公妃を演じた
伶美うららさんの美声が耳に残っていたので、彼女の歌や演じる声と自然に比較してしまいました……
(※ファンの方々、すみません……m(__)m)
私の中では
伶美うららさん最高!なので、やや歌声などに物足りなさを感じました。
ですが、真彩希帆さんもやはり娘役トップを担うだけはあります。
しっかりとした声量で高らかに歌い演じあげる姿はさすがです。
恐怖政治へと暴走し、粛清を続ける彼を殺し自らも死ぬべきか、しかし、深く愛してしまった男性を殺めることはできない……
彼のためにと複雑に揺れ動く女性心理が、歌声に深く刻まれています。
新トップコンビのお披露目的な意味合いが多いこともあってか、望海風斗さんと真彩希帆さん、お二人がデュエットするシーンが多かったです。
ですが、デュエットシーンで、ぜひとも見ていただきたいのは、
マクシミリアン・ロベスピエール演じる望海風斗さんと、ジョルジュ・ジャック・ダントン演じる彩風咲奈さんとのやりとりです。
ロマンチックあふれるマリー=アンヌとの、愛を語らうような歌も、もちろんすばらしいですし、すごく良いです。
ほとんどケンカ腰の二人――望海風斗さんと彩風咲奈さんが、互いから目をそらさずに怒号のように歌うシーンは圧巻です。
もう鳥肌ものです(;・∀・)
個人的に何度も観たいシーンです。
あのシーンのためにもう一度観に行きたいくらいですね。
ジョルジュ・ジャック・ダントン【
フランス共和国司法大臣であり、マクシミリアンの友人】
豪放磊落に演じるのは彩風咲奈さん。
彩風咲奈さんが演じる前に読んだ資料によると、ジョルジュ・ジャック・ダントンは本人も「大胆に」という言葉を好んで使っていたそうです。
「勇気が、常に勇気が、さらに勇気が必要なのだ」
という、敗戦続きの対外戦争で、国民を鼓舞するための演説や、
34歳で自らが処刑されるとき、
「俺の頭を後で民衆によく見せてやれ。これだけの頭は、滅多にないぞ!」
そんなふうにうそぶく姿といい、かなり強気な男性だったようですね。
主人公同様、こちらも実在の人物です。
そんな彼に恥じないようになのか、彩風咲奈さん演じるダントンも豪快で強気。
裏切りを疑われてパリを追放されたのち、恐怖政治に突き進む親友を止めるため、死を恐れることなくパリへと飛びこみます。
フランスを思い、親友を思う彼もまた、革命のために命を落とすのです。
でも、↑の写真を見る前で良かった^^;
彩風咲奈さん演じるダントンは美しすぎます……
カミーユ・デムーラン【革命家でありジャーナリスト。マクシミリアンの友人】
彼を演じる沙央くらまさんも素敵でした。
どことなく純粋でまじめで勇気があり、そして親友思い。
とても好感が持てるジャーナリストでした。
もう一人、マノン・ロラン夫人を演じた彩凪翔さんも良かった。
男役の方が女性を演じると、娘役の方が演じるのとは違う女性になりますよね。
凛とした、重圧感のある女性になるような気がします。
ただ、もう少しセリフが多いといいのですが……
上演時間と役柄を考えると仕方ないのかな~
さて、話は変わって。
普段は幕間の舞台写真を記念に撮るのですが、1回目の鑑賞では一緒に行った方とお昼
ゴハンを食べたので時間が足りませんでした^^;
チケットを取った方がご厚意で買ってきてくださいました。
宝塚で、分厚いタマゴサンドが有名なお店だそうです。
この厚焼き玉子、ちょ~美味ぇええ~!!(゚Д゚;)
タマゴが評判なだけあって、本当に美味なタマゴサンドでした!
アホなことに、店名聞くの忘れましたー(;・∀・)
(※関西でタマゴサンドと頼むと、厚焼き玉子が挟まれたサンドイッチが出てくる店が多いことは、すでに皆さまご存知のこととは思いますが、念のため書いておきます)
ついでに、
ひかりふる路を記念して作られたデザートも食しました☆
これも、めっちゃ美味しい~♪
しかし、またも最悪なことに商品名をド忘れ……
宝塚歌劇の劇場のみかはわかりませんが、演目が変わるたびにイメージされたデザートが販売されています。
休憩時間って30分もないのに、こんなことしてゆったりしてるから、幕間の写真撮り損ねるわけですよ。
記念に残したかったのに( ;∀;)
そして、幕間後のレビュー「『SUPER VOYAGER!』-希望の海へ-」も最高でした!
やっぱり私は、レビューは上から全体を見るのが好きです☆
新トップコンビのお披露目ということもあり、男役トップスター:望海風斗さんと娘役トップスター:真彩希帆さんが、目立つように構成されているように感じました。
あと「アンダルシアに憧れて」が流れたのがうれしい。
マッチこと
近藤真彦さんのほうかな~とジャニーズ好きは考えましたが(笑)
他にも、男役の方々が曲に合わせてカッコよく歌い踊る場面もあり、ジャニーズに対抗しているのかと勘違いしました。
……というか、ジャニーズアイドルよりも、歌も踊りも洗練されていることもあって、皆さん超カッコ良すぎです^^;
さて。
先にも書きましたが、
伊藤園の懸賞に応募して当たったチケットです。
そのため、当日
宝塚大劇場へ行くと、座席を決めるための抽選会が行われます。
前回の同行者は弟でしたが、今回の同行者はhiroさんのお母さん。
私が引くのもアレなので、お義母さんに引いていただきました。
前から17列目と前回よりもうしろの席でしたが、役者さんの表情を観るには十分です。
(※前回は前から9列目でした)
最初に観るのと違い、ストーリーを知っていることもあってか、前に見たよりもストーリー全体を見られた気がします。
歌も踊りも素晴らしいのは変わりませんが、その中でも気になったのは役者さんたちの変化でした。
先にも書きましたが、前回観に行ったのが11月で、初日を迎えて1週間も経っていなかったと思います。
今回は上演されて役1ヶ月近く経過。
そのせいなのか、とても演じ方が自然というよりも
役にすんなり入っているような感じを受けました。
彼らが生きてその場にいる、命ある声を上げているような感覚です。
役にどんどん入っているのでしょうね。
わずかな変化ではありますが、そういう姿が見られて幸せです。
やっぱり役者さん、そして舞台はすごいな~~(;^_^A
歌い上げる場面もさすがで、もう一回観られて幸せだったー……そんな気分になりました。
特に娘役トップスター:真彩希帆さんの歌声ですが、今回はソプラノが美しく伸びていて、「えー? こんな素敵な歌声やったっけ?」
なんて、失礼なことを考えてしまい、見方ががらりと変わりました。
また聞きたい歌声の脳内リストに入りました!
幕間~休憩中にトイレへ行くとお茶犬が登場。
営業の方々が必死に新発売のお茶の試飲のため、お茶をもって歩き回っていました。
この緑茶、めちゃくちゃ美味しかったです。
懸賞に当たった客すべてに、伊藤園からの手土産として自社製品をいくつかもらったのですが、最初にプレミアムティーパックを飲んだhiroさんが「コレ、めっちゃ美味い!」ということで超お気に入り。
以降、我が家のお客様用常備緑茶としております。
(※ただし、お茶好きのhiroさんが事あるごとに飲むので、すぐになくなります……)
そして、やっと撮れました~~( ;∀;)
幕間の舞台!
レビューでは、
伊藤園の貸し切りということもあってか、この日限りの場面もあり、楽しさ満点です。
(※途中で何度か「伊藤園」「おーい、お茶」と歌い叫ぶシーンがありました)
また最後に
雪組トップスター:望海風斗さんがご挨拶をしてくださいました。
これは、おそらく通常公演では見られない場面でしょうね。
レビューの後ですので、このお姿で再度舞台に上がられました。
そして望海風斗さんの挨拶前に、
伊藤園の司会さんが前振りしてくださった。
「宝塚、最高ー!」
「お茶といえば、おーいお茶!」
……という、掛け声をみんなで叫びました。
司会さんの前振りよりも、望海風斗さんが呼びかけたときのほうが、皆さんの声の大きさが違いすぎてましたね(;´・ω・)
そういえば、この観劇のときのお隣が、
宝塚歌劇の観劇が初めてっぽい若い男性だったのですが、レビューの最後でこの姿で出てこられた望海風斗さんを観て
「……すげぇな」
……と、つぶやいていたのを思い出しました。
知っているとあたりまえなお姿ですが、冷静に見てみると確かに「すごい」派手かもですね。
見た感じも重そうですしね(;´・ω・)
我が家はhiroさんが
伊藤園「おーい、お茶 濃い茶」のヘビーユーザーなので、いっぱいハガキを送って当選できました
(たぶん……)
また応募が始まったら、ぜひ送りたいです☆
長々とお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
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