言葉を紡ぐ日々

一生懸命、人生を楽しむ主婦いりのの気になること、好きなこと。がん治療のことや、たまにお役立ち情報なんかも書いてゆきます

父が亡くなり、夫が倒れ、そして私は5ヶ月間仕事と激務に追われた後に倒れた その①

おはようございます、いりのです。

 

ひとまず、父の死から始まった災難の始まり、そしてその後の顛末について日記にしようかと思い立ちました。

 

長々と続いた災難のもっとも大きな内容を記録します。

1つ目の災難~突然の父の死、そして突如現われた借金たち

生まれるときよりも、死ぬときのほうが本当に突然だよな~と強く感じた父の死

子供が生まれるときも急に産気づくとはいいますが、それでも事前に妊娠という状態があるわけですから、ある程度出産の予測は立ちます。

 

ある程度の覚悟はしていても、人間の状態などはわかりません。

特に高齢の方ならなおさらです。

 

老衰で、日に日に衰弱しているならともかく、病気で入院中の患者が、医師から「明日もこの調子なら大丈夫でしょう。退院できますよ」と言われた矢先にコロッと亡くなることも多々あります。

 

今回の父もそんな感じで、本当の意味で唐突に訪れるのは「生」よりも「死」なんだな、と、改めて強く感じました。

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2020年7月27日、夕食を食べ終えてまったりしていたときに、その訃報は急に届きました。

病院に駆けつけたときには、父はすでに息をしておらず、私は死に目に会えませんでした。

その日の夕方くらいまでは元気だったようですが、病魔は少しずつ父を蝕んでいたのでしょう。

 

夕食後に激しくかっ血し、そのまま意識不明。

医師の必死の蘇生術もむなしく、弟の判断で呼吸器などの器具を外す決断をしたようです。

 

死因は肺に血が溜まっていたことでした。

 

心筋梗塞を2回も経験し、心臓機能の低下のためにペースメーカーを入れる手術をしたばかりだったので、てっきり心臓のほうかと思っていたのですが……

血をサラサラにする薬を飲んでいたこともあり、どこかで肺に傷ついたことで少しずつ血が溜まっていったものと思われます。

 

昨年の暮れあたりから、父の体調が良くないことは知っていました。

 

なんとか年越しはできたものの、その数ヶ月後には肺に水が溜まり、心肺機能が著しく低下して緊急入院したり、続けてペースメーカーを入れる手術をしたりと、父にとっては大変な年でもあったでしょう。

 

もしかすると、すでに体が限界だったのかもしれません。

死亡寸前の父の内臓の機能などが、3分の1程度にまで落ちていたと、あとで医師から報告を受けました。

 

よく生きていてくれたな、というのが素直な感想です。

roshiatehamother413951.hatenablog.com

過去に、こんな日記を書きました。

 

私としては、この日記の一件からすでに覚悟は決めており、早く楽になって欲しいという思いが強かったので、ついにその日が来たなというのが素直な気持ちでした。

 

ですが、このときはまだ父に借金があるとは思っておらず…… 

父の葬儀はどうするか、この不安定な状態の母が喪主でいいのか?

そういえば相続手続きってどうするのかな~、弁護士に相談すべきかな~、無料相談ってあったっけ?(;´・ω・)

……などと、呑気に考えていたくらいです。

 

1週間後、事態は暗転します。 

借金は前触れもなく訪れる

父が亡くなってから1週間ぐらいが経った頃でしょうか。

突然、母から家に来て欲しいと頼まれました。

 

このとき私は忌引き休暇も消化し終わっており、仕事があったため、休みの日を告げてその日に行くと告げ、その日に来訪します。

 

そこで母から、ある人から大事な電話がかかってくる。

でも自分では難しすぎて対応できないため、私に話を聞いてくれと言うのです。

 

母の視線と態度が私から逃げていました。

こういうときは、必ず母がなにかしらの問題を起こしているときです。

 

嫌な予感がした私はキツい口調で母を問い詰めました。

 

母は渋々、父が借金をしていたと教えてくれました。

心底驚きました。

 

その額、およそ450万円

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他人を頼ることが嫌いで、できるだけ自分自身の力で処理しようと努力する性格だった父。

その父が、お金が足りないからと安易に借金をしていたとは思えません。

 

とはいえ父が体調を崩してからは、働き手が少ない実家の家計は火の車でした。

 

弟たちは同居していましたが……一人は重度の引きこもり。

もう一人は前の職場で受けたいじめが原因でPTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)と診断され、働きに出ても長く働けず、就職と退職を繰り返しています。

 

つまり引きこもりが2名……

 

さらに、今年に入ってからの父の入院費がかさんでいたことも知っています。

とはいえ父が体調を崩してからのおよそ1年ほどで、450万円も借りたとは思えません。

 

おそらく他にも原因があってのことだとは察しました。

 

しかし、だからといって450万円もの借金を相続するわけにもいきません。

そのため母は司法書士相続放棄を頼んだようです。

 

ですが、私たちに一言の相談もなく母が一人で探して決めてしまったことに、私は疑問を持ちました。

 

母は過去に多額の借金をしていました。

総額で1300万円以上だったと思います。

 

複数の会社から借りていたようで、キャッシングの返済のために他社から借りて~を繰り返し、さらにはクレジットカードのリボ払いを重ねることで、長い年月をかけて膨らむだけ膨らんだようです。

キャッシングで借りている人やリボ払いを重ねている方が陥る、典型的なパターンですね。

(その典型をリボ払いとキャッシングのダブルで行うとは、我が親ながら情けないにもほどがあります)

 

その高額の借金が、私の結婚式3日前に発覚したというトンデモ過去が母にはあります。

そのときはまだ生きていた伯父や伯母の力を借りてお返ししたそうです。

このときに親族が返済してくださったことは、今でも感謝しています。

 

そういう経緯を皆が知っている上に、相続放棄司法書士へ依頼することだけは異常な手際の良さ。

(※母は自分に自信がなく、芯というか、自分軸というものを持たない性格でもあるため、大きな決断をするには強い自我を持った人間へ依存する傾向があります)

しかもインターネットである程度のことは探せるこの時代に、他の司法書士事務所をロクに探しもせず、また金額の相談すらも、私を含めて誰一人せずに決めてしまっているのです。

 

明らかに証拠隠滅のために動いているとしか思えませんでした。

 

それでも母は頑なに口を閉ざし、答えようとはせず、父の借金だと言い張りました。

確かに、仮に母が作った借金だとしても父の名義の借金であれば、それは父の負の遺産なのです。

 

それに夫婦で借りた可能性だってあります。

前回の借金で父は母のクレジットカードの使用に厳しくなっており、かなり目を光らせていました。

 

その父が借金をしているということは、生活が苦しくなった旨を父へ告げた母のことを受け入れ、父が借りたのかもしれない。

そう考えると今回の借金は、父が同意のもとで母に借りさせたという可能性は無視できないのです。

 

誰の責任であれ、相続放棄しなければならないとは思いました。

仕方なく、司法書士へ頼むことに……

母が指定した時間から5分ほど遅れて司法書士さんからの連絡。

相続放棄の手続きの仕方ではなく、司法書士の事務所さんとの契約の仕方を教えてくれました。

 

母はある程度をお任せするコースを選んでいたようです。

金額にして、1人48,000円(税抜き)

 

決して安くはありません。

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おそらく面倒だと感じたのでしょう。

途中で母と替わり司法書士さんと話してゆくうちに、申し込むコースが債権者への対応サポートコースも入った、すべてをお任せするコースへと変更。

 

1人、68,000円(税抜き)

 

しかし支払い方法の話になると、母の顔色が変わります。

 

母はクレジット決済を希望していたのですが、支払いは一括。

しかも振込用紙を送ってから1週間以内という期限付きでした。

 

お金が入るアテがあるのはあるが、おそらくクレジット払いの支払日のほうが先に来てしまうのでしょう。

困った母は、私に救いを求めました。

 

仕方がないので電話を替わり、私が立て替えることを告げ、その日は契約書の書き方や支払い方法を決めて終了。

 

立て替えるお金は、引き出せるはずの父の口座に残っている葬儀費用と、母の年金が入ったときに分割で返してもらう予定となりました。

 

相続放棄をすれば親族に迷惑がかかるため、私は母へ父の兄弟たちへ連絡するように伝えると、母の顔色がまたも悪くなります。

 

「え?……伝えなきゃ……ダメ?」

「アカンに決まっとるやろ。アホですか、あなた。私たちが相続放棄をしたら、次の相続人へ移るんやで?」

 

母は親族を失念していたのか、指摘されたことで我に返ったようでした。

(あぁ……やっぱり親族に怒られる前に証拠隠滅しょうとしたな、コイツ)

 

そう思える表情と態度でした。

 

渋々、母は親族へ報告。

当然のごとく激しく責められたそうですが、自業自得です。

 

ですが、母が親族へ報告したことで、別の方向へと話が動き出します。 

気がつくと、なぜかいりのが一人で相続放棄手続きを行うことになっていた

母からの報告から数日後、伯母から電話が入りました。

 

なぜ父が借金をしているのかわからない様子で、かなり動揺していました。

しかし、事実は事実です。

 

この後、伯父とも話をしましたが、皆さん、母を疑っていました。

そりゃ1300万円もの前科があれば当然か。

実の娘である私自身でさえ、父の借金ではなく母がやったんだろうなと思っているくらいですからね^_^;

 

どうするのかと伯母に尋ねられたため、母が司法書士の方へ頼んだのでその方へお願いする予定だと伝え、金額を伝えるとすぐに、

 

「え? お母さん、そんな額払えるの?」

「私が立て替えて、年金から少しずつ返してもらう予定ですが……」

「絶対に返してもらえるの?」

「…………(汗)」

 

……う~ん、確かに。

 

あの母が、お金をキッチリ期限を守って返してくれるという保証がありません。

というのも、過去に私から数十万のお金を借り分割で返すと言いながら、返済を何年も渋ったことが何度もあるのです。

(※hiroさんもそれを知っているので、かなり訝しがってはいました)

 

金額も馬鹿になりません。

4人で299,200円です。

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伯母の助言から、ひとまず司法書士さんに頼むのはやめたほうがいいということになり、その後の話の流れから、自分たちでやればいいということになりました。

 

母にその旨を伝えると、「そんなのわからない。わたしには無理」と一蹴。

前述していますが、この母は少しでもわからないことがあると、怖がって手が出せない臆病者なのです。

 

そして、すぐに誰かを頼ります。

 

「いりの、なんとかできないかな?」

 

私に完全にすがっていました。

 

こ~~の、自尊心は異常に高いくせに実は何もできんアホ母がぁ!!ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

 

引きこもりの弟はハナから無理。

そして半分引きこもっている弟も投げやりな感じでやる気はナシ……

 

そうなると動けるのは私しかいません。

葬儀代の支払いで残った香典の10万円ほどを預かり、それを資金として私は行動を開始しました。

 

香典を預かったのには他にも理由があります。

母は大金を持つと気が大きくなり、金遣いが荒くなることもあったからです。

 

現に、父の入院費や葬儀代の支払いなどで首が回らなくなっているにもかかわらず、なにを思ったのか突然ボランティアで回っている野良猫にあげる餌を大量に買い込んでいました。

 

おそらく香典が集まったことで、大量のお金が手元に集まったと錯覚して安堵してしまったのでしょう。

 

私たち姉弟に怒られて泣いていましたが、心を鬼にして叱りました。

……っていうか、猫よりも前に気配りしなければいけない身内がいることに気づけないことが驚きです。

 

相続放棄の手続き中、母が父の死後にうっかり口座からお金を引き出すなど、いろいろなトラブルがありました。

 

そして予想外だったのが、自分で行うのも意外にお金がかかること。

もちろん司法書士や弁護士に頼むよりは少額で済みます。

 

ここで注意していただきたいのは、相続放棄は自分たち家族だけで済まない、という事実です。

 

父の直系である家族だけなら、ほぼ間違いなく10万円もかかりません。

ですが、相続放棄は自分たちだけでは済まない問題でもあるのです。

 

結局、家族から親族全員の相続放棄申述のすべてを私が引き受けることとなり、なんとか家族4人分の相続放棄申述通知書はいただきました。

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まぁ、やってみればやれるもんですね^_^;

 

とはいえ、これだけでは終わりません。

その詳しい内容は、後日お話したいと思います。 

roshiatehamother413951.hatenablog.com