おはようございます、いりの@です。
先日、おもしろい記事を読んだのですが、ちょっとだけ疑問が湧いたので考えてみることにしました。
今日のMyお題「リライト」です。
そもそも「リライト」とはなんぞや?
私がアフィリエイトの世界に飛び込んだ頃、リライトという言葉をよく耳にしました。
広辞苑で調べたら、「リライト」はこう書かれてありました。
(特に執筆者以外のものが)元の文章を書き直して、読みやすくすること。
~広辞苑 第5版より 引用~
私は「リライト」とは
「著作者の書いた文章の意味を十分に理解したうえで、第三者が自分の文章で書き直すこと」
……だと思っていたのですよ。
一応、物書きのお仕事しておりましたので、担当編集さんとの雑談で聞いたりもしました。
同期作家さんの作品をすべて自分の言葉で書き直すとか、ぜったい無理~とか考えていたものです。
でも、当時のアフィリエイトの世界では違っていたようで、
「他人のレポート(もしくはブログ記事)の文章を入れ替えて、自分の言葉にして書き直せばいい」
……と、平気で謡っていたんですね。
それでたくさんのレポート(もしくはブログ記事)を書いて、読者さんを集めましょうと。
「レポート(ブログ記事)が書けないなら、他の方のものをリライトしちゃえばいいんですよ!」
……と、教材の動画で堂々と語られているのを聞いたときは、ひっくり返りそうになりましたよ。
例えば
「猫という生き物は本当に愛らしい生き物です」
という文章があったとします。
私が購入したアフィリエイト教材では
「本当に可愛らしい生き物、それが猫ですよね」
……こんなふうに書き換えるのだとか。
いやいや、確かに言葉入れ替えてちょっと変わったけどね!(; ・`д・´)
なんか違うよ、ソレ……と、心がドン引きしてしまい、一応お金がかかっているのでトライはしてみたものの、以降は手つけずの状態となりました。
まぁリライトするよりも、自分の文章で書いたほうが早いというのもありましたしね。
他人が考えて書いた文章の意味を理解してまるまる書き直すよりも、情報を調べて自分で考えて書き上げたほうが早いと、ちょっと考えればわかりますし。
リライト
他人が書いた文章を読む。
↓
自分なりに意味を理解し、さらに情報を集めて知識を得て、言葉を考える。
↓
元の文章の意味に反することなく、正しく書き直す。
自分で書く
必要な知識を得て、集めた情報を精査する。
↓
文章にする
言葉にすると、リライトには作業工程に余分な作業があることがわかります。
でも、リライトして作ったレポートで読者さんを集めて、メルマガ発行して多くのお金を稼いだという人もいるんですから、それはそれですごいことです。
(※どんなリライトを行ったのかはわかりませんけども)
お金を得るためとはいえ、そんな超しんどい作業が延々とできる人もいるんだなぁと感心しました。
ただ、どうしても拭えなかったのが著作権。
著作権はどないすんの? 訴えられへんの? もしかして無視?…とも思いました。
私は過去に依頼でゲームシナリオを書いたことがあります。
(※PCのアダルトゲームです)
その契約の際に、文章はどんなモノであれ、書き始めた瞬間から書き手の著作権が発生して守られているんですよと聞いたことがありました。
なので、昔は著作権は誰にでもあるんだと思っていたんですよ。
だから、
それを文章構成を組み替えるだけで無視できるはずないでしょー!
……と、反発していたのです。
ですが、あとから調べてみると、著作権とは「思想または感情を創作的に表現したもの」に該当するもの、つまりは小説とかマンガ、音楽などの学芸・学術的・芸術的なものにしか適用されないのだと知りました。
なので、ブログやレポートで書かれたことは当てはまらないということになる…のかな?
私の現在アップしている小説「blanc et noir」を勝手にリライトして発表すると著作権法違反になりますが、私の日記をリライトしても著作権法には引っかからないということになります。
roshiatehamother413951.hatenablog.com
とはいえ、優秀なGoogleさんのおかげで、単純なリライト記事は減っているらしいですが。
そういえば、数年前は優秀なブロガーの記事をそのままコピペしてブログ作成する人もいたと聞いたことがありますが、今もおられるんでしょうか?
他人の文章しかリライトしない手法のリライトは必ず行き詰る
でも、未だに「書けなければ優秀な方の文章を、自分の言葉にリライトすればいい」と書いているアフィリエイト教材が売られていることに驚きます。
ですが、このリライト手法で書き続けることには、絶対に限界がくるのではないかな~と感じています。
Googleによる排除だけではなく、自分のなかにストックしている言葉が続かなくなるからです。
以前の日記にも書いていますが、長文を書くためにはインプットが必要です。
roshiatehamother413951.hatenablog.com
本当の意味でリライトを行うとなれば、ある程度のテクニックと語彙量・知識が必要なので、そう簡単にはいかないはずなんです。
できる人はできるけれど、やっぱりできない人はできない。
仮にできても、いくつかの記事やレポートは書くうちに行き詰る。
そもそも文章を書いたことのない人へ、いきなりリライトを勧めるとか無理難題を与えているとしか私にはみえません。
どのくらいの文章を書く力を持っているのかを聞いたうえで、「じゃあ、ここからやりましょうか」と教えるのであれば、話は別ですけどね。
ところで、広辞苑にも載っている「リライト」の意味。
(特に執筆者以外のものが)元の文章を書き直して、読みやすくすること。
~広辞苑 第5版より 引用~
文章の書き方が広義なので、悪い意味とも良い意味とも受け取れますね。
執筆者以外の者の文章を勝手に書き直して読みやすくしたのか、私が最初に考えていたとおり、誰かに依頼して読みやすく書き直してもらったものなのか。
もしかしたら、どちらも間違いではないのかもしれません。
最近の「リライト」の意味は、普通に「自分で書き直す」のようだ。
最近ブログ記事で「リライト」という言葉を見るようになった気がします。
意識していなかっただけかもしれませんが、ブログを始めたからなのか、よく目にするようになりました。
だいたいにおいて、リライトという言葉は「自分自身の過去記事を読みやすく書き直すこと。情報量を増やして内容の正確性を増す行為」となっているんだなと感じました。
私がラノベ作家だった当時、作家仲間さんとは「推敲」「改稿」と言っていたのですが、今は「リライト」と言っているのかもしれませんね。
時代の流れを感じます(;´・ω・)
でも、他人の記事やレポートを勝手に書き直すよりは、断然いいはずなので、そのまま良い意味で定着してもらいたいですね。
「リライト」=「自分の記事を正しくより良く書き直すこと」
今は、この認識でいいのかな~と思っています。
もちろん、未だに他人の文章のいいトコ取りをしてリライトしつつ書いている方もおられるかもしれません。
そういう方が少しでもいなくなることを望みます。
他人の書いた大事な文章を盗んで書き直すという行為なんて、自分のなかに何も残りませんからね。
つまらない独り言に長々とお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました<(_ _)>