言葉を紡ぐ日々

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殺人を呼んだ本 ーわたしの図書館ー ~気ままな私の読書感想~

おはようございます、いりの@です。

 

遅読なりに読んではおります、気ままな読書感想。

 

基本的に本を読むのが遅いうえに、なんども前のページをめくり直して読み返すクセがあるため、私の読書はかなり遅いです。

(※マンガはめくり返さないんですけどね……)

 

それでも、久しぶりにもう一度読み返した本の感想を、今回もネタバレ気味にGO!

赤川次郎:著 「殺人を呼んだ本 ー私の図書館ー」です。

 

1991年に双葉文庫から刊行された本だそうですが、私は1996年に角川文庫から出版されたほうを読みました。

 

この作品はゲームから知りました。

夜想曲

ご存知の方も多いかもしれませんね。

 

ゲーム「赤川次郎ミステリー 夜想曲 ~本に招かれた殺人~」の原作とされています。

 

私が知ったのはプレイステーション版でした。

 

中古で持っていたのですが、プレイせずのまま放置。

ゲーマーなら、ありがち(笑)

 

DS版が発売されていたのを知り、そちらを購入してプレイしました^^

プレイステーションゲームの「夜想曲」は続編が販売されています。

DS版にはその両方が移植されているので、こちらのほうがいいかな~と。

 

さて☆

 

ゲームの感想ではなく読書感想ですので、「殺人を呼んだ本ーわたしの図書館ー」の感想を書きます。

↑……それにしてもインターネット画像、副題を書き間違えているとか、どうよ?(;´・ω・)

 

自分が図書館とか、とあるラノベのヒロインか(笑)

 

この書き間違い、Amazon楽天市場も同じなんですよね。

なので、画像を提供した側の間違いでしょうか。

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写真を見ればわかりますが(暗い画像だけど…)

「わたし図書館です( ー`дー´)キリッ

 

……まぁ、デカい文字で言うことでもないですが(笑)

 

助詞を書き間違えるだけで、ここまで作品イメージが変わるわけですね。

良い勉強になりました。

 

 

閑話休題

 

殺人を呼んだ本」は1話完結の本にまつわるミステリーです。

 

最近の本にまつわるミステリーと言えば、やはり「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」が有名ですよね。

私も大好きで読んでいます。

今年初めに、ようやく最終巻を読み終えました。

 

私の独特のクセで、シリーズものの最終巻をあえて読まないときがあります。

 

その世界を読み終えてしまうのがもったいない気がするんですね。

最終巻を読まなければ、大好きな世界が終わることはないので、買っても読まないことが多々あります。

 

とはいえ、結末も気になるので、ふとした折に読んでしまうのですけども(^▽^;)

(※たとえば、好きな巻だけを読み返したときとかですね)

 

ビブリア古書堂の事件手帖」は完全なる古書ミステリーで、古書の内容などから、その本を愛する人たちの謎を紐解くミステリーです。

 

ですが、この「殺人を呼んだ本」は、本に直接関わった人たち――持ち主たちがリアルに起こした書籍とは関係のない事件簿です。

 

もしくは過去の事件から新たに起こった事件。

その顛末ですね。

 

事件のそばに本があった

……そんな感じでしょうか^^;

 

殺人を呼んだ本~あらすじ~

 

「私立野々宮図書館」

本の持ち主だった野々宮氏の個人図書館だ。

そこに収められた本は、かなり変わった経緯を持つ本ばかり。

 

殺人現場で被害者が抱いていた本

連続殺人犯が愛読していた本

首吊り自殺の踏み台として使われた本

 

……などなど。

私立野々宮図書館に所蔵されている本は

どれもこれも犯罪や事件に関係のあった本ばかりなのだ。

 

そこの住み込み管理人として働くことになった松永三記子。

三記子が働き始めてから、その図書館では不思議なことが起こるようになる――

 

本が「死」に関わっているぶん、作中に、幽霊とか出てくるのでホラーな感じがあります。

 

また、ミステリーだけでは解決できない部分も出てきます。

 

なんだよ、結局、人間がやってたんじゃん

……とか思う内容だったとしても、結末は不思議な話もありました。

 

ですが、その不思議な部分が「私立野々宮図書館」を、因縁めいた怪しげな図書館として確立させていて、そこに所蔵されている本たちを妖しくさせているので、この設定は絶対にはずせないですね。

 

そこが面白いわけでもありますし……

 

設定だけではなく、キャラクターも面白くてカワイイ。

主人公の松永三記子。

 

気が強くて口が達者。

 

上司となるはずの野々宮氏の弁護士である田所へ、彼が目上であることを承知で、そんな彼にも平気で軽口をたたく。

(でも、敬意を払っていないというわけではないです)

 

幽霊だの不思議な事象を怖がっているものの、どこか肝が据わっていて愛嬌があります。

 

話が進むにつれて、次第に図書館にまつわる、怖い事象に慣れて強くなる三記子が好印象です。

 

どこか頼りないけど、三記子のことを想っているらしい?

幼なじみの竹内好男。

 

彼はぶちぶち文句を言いながらも三記子を助けてくれます。

 

でも、三記子の口数に負けながらも、嫌々ではなく、どちらかといえば率先して付き合う好男はいい感じ。

 

頼りない男性は、赤川次郎さんの作品だなぁという感じがあります。

(※これまで読んだ作品から得た、個人的な感想です)

 

弁護士の田所だって、意外な一面を持っていて、なかなか侮れませんでした。

(最後のほうは、まさかの展開だったので……)

 

赤川次郎さんの本はあまり読んだことがなく、三毛猫ホームズなどの有名シリーズには

ほとんど触ったことがないのですが、こうした単発で刊行された本を読むと、面白くて一気に読んでしまいます。

 

そのなかでも、この「殺人を呼んだ本 」は、かなり、お気に入りの作品です。

 

読んでいる途中、我が家の愛猫が本の上に重ねた服へオシッコしてしまうというトラブルにあってしまい、本は無残な姿になってしまいましたが……

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↓↓犯人↓↓

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気に入った本は何度も読み返す癖がある私に転売する気はないので、このまま愛読書にします^^

 

ちなみに、ゲーム「夜想曲」は若干、内容や設定を変えています。

どこが変わっているかはプレイしてのお楽しみ☆

 

どちらも面白いですが、私としては小説のほうが好きですね^^

 

興味のある方は、ぜひご一読くださいませ。

さらりと読めるのも魅力です。

 
殺人を呼んだ本 ─私の図書館─双葉社版)

 

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