言葉を紡ぐ日々

一生懸命、人生を楽しむ主婦いりのの気になること、好きなこと。がん治療のことや、たまにお役立ち情報なんかも書いてゆきます

ディナゲスト(ジエノゲスト)服用日記 その⑭ ~ついに服用が終了しました~

おはようございます、いりのです。

 

ついにディナゲスト(ジエノゲスト)とお別れする日がやってきました。

今日は服用を終了するに至った理由、そして服用期間について振り返ってみたいと思います。

ディナゲスト(ジエノゲスト)、4年続いた服用がついに終了しました

転院が終了のきっかけとなった~卵巣がんがみつかったよ

2018年5月に初めて、ディナゲスト(ジエノゲスト)を服用した日記をアップしてから、早4年が経ちました。

roshiatehamother413951.hatenablog.com

 

その服用がついに終了することになりました。

 

理由:卵巣がんがみつかったから

 

私はディナゲスト(ジエノゲスト)を処方される前、子宮内膜症が絡む炎症のため緊急入院しましたが、入院先は大学病院でした。

 

その大学病院で3ヶ月に1回のペースで診察を受けつつ、ディナゲスト(ジエノゲスト)を処方してもらう。

年に一度は必ず子宮がん検診も受ける。

 

それを3年ほど続けていたところ、転院を求められました。

理由は簡単で、大学病院は本来、そういう患者さんを受け入れる場所ではないからです。

 

病院側の対応が冷たいわけではなく、病院としての役割の差と言えばわかりやすいでしょうか。

わかりやすい文章をみつけたので、記載しておきます。

文部科学省のホームページでは、大学病院を

(1)医師等の育成のための教育機関

(2)新しい医療技術の研究・開発を行う研究機関

(3)高度の医療を提供する地域の中核的医療機関

-と表現し、三つの目的を併せ持つ存在であると書かれています。

時事メディカル 連載コラム「教えて!けいゆう先生 大学病院と市中病院の違い未来を救う教育と研究」より、一部抜粋~

 

特に大きな病気(例えば「がん」とかですね)もなく、がん検診や薬を処方するだけだったら、市中病院の婦人科でも良いというわけ。

 

実際、長く病院にかかっているとわかりますが、個人病院も含め、市中病院のほうが患者さんへの接し方が近い気がします。

話は戻りまして。

私は市中病院へ転院いたしました。

個人病院で婦人科を専門に診察する病院がなかったので、少し大きな総合病院です。

 

初めての受診日ということもあり、子宮などの状態確認のためにエコーなどの検査を受けたときのことでした。

 

「卵巣のあたりに大きな塊があるんですが……。この塊は大学病院で検査されたときにはありましたか?」

 

当然、私の頭の中は「??」です。

 

「いえ、半年……いや、もっと前かな? そのときに大学病院でエコーを受けたときは、2センチくらいの筋腫がありますねと言われたくらいです」

「そうですか……。実は卵巣に腫瘍らしきものがあるんですよ。しかも黒い影になっていましてね。この黒いのがとても気になります」

 

医師の勧めでCT検査等を受けました。

診断の結果は卵巣腫瘍で、がんを疑うものでした。

 

「この病院へ受診される前に受診されていたのが大学病院でしたら、そちらで手術されるほうが良いでしょう。こちらの検査結果をすべてお渡しします。紹介状も書きますので、これを持って、もう一度大学病院で検査してください」

 

……ということで、たった2回の診察で大学病院へ戻ることとなりました(笑´∀`)

 

戻った大学病院でも、やはり卵巣に腫瘍があるとのこと。

ただし、検査した時点では腫瘍が悪性が良性かの判断はつかず、お腹を開かなければわからないとのことでした。

 

さらに開腹してから「がん」と判断したら、両方の卵巣・子宮・リンパ節を切除します。

また癒着している部分があるなら、そこも切除します。

その際、部位によっては腸を傷つける可能性があり、そうなると人工肛門を付けるかもしれません。

……という嫌なオマケ解説つき。

 

良性であれば腫瘍を取り除くだけで済みますが、がんだったら転移の危険を回避するため全て切除するのだそうです。

 

卵巣がん……う~ん(;´・ω・)

 

正直、説明を受けてもピンときませんでした。

市中病院の検査結果にも、「明細胞腺がんの疑いアリ」と記載されていましたが、実感が湧かなかったというか。

 

市中病院で見せてもらったエコー画像を見ても、

「デカいなぁ。大学病院のとき、こんなんお腹の中にあったか?」

……くらいの感想しかなくて^_^;

 

唐突にやってくると現実味が薄いのでしょうか。

それでも「がんかぁ、う~ん」と悩んではおりましたが。

 

私の感想はともかく。

そんなこんなで、いりののディナゲスト(ジエノゲスト)の服用は、入院前日に終了と相成ったのでありました。

服用期間は長かったけれど、慣れれば便利な薬だった気がする

2018年の4月か5月くらいに服用開始。

卵巣がんの手術のための入院が2022年5月だったので、ディナゲスト(ジエノゲスト)との付き合いも約4年でしょうか。

長いと言えば長いのかもしれません。

副作用がキツいと感じる方はすぐに止めてしまうようですし……。

 

私は薬の副作用とうまく付き合えたのでしょう。

そのせいか、あっという間だったなというのが正直な感想です。

 

服用当初は、副作用に悩まされました。

仕事ができなくなるほどでしたしね。

 

ですが、いったん仕事を辞めてディナゲスト(ジエノゲスト)に慣れるように調整していくと、子宮内膜症の症状が軽減し、日々過ごしやすくなったのも事実です。

 

副作用もキツかったですが、子宮内膜症から起こる症状もけっこうキツかったので……。

子宮内膜症のせいで仕事ができなくなることもありました。

 

私個人としては、使用して良かったなと思っています。

 

ですが薬って、個人によって反応が違う。

合う合わないって必ずあるんですよね。

また服用者の立場や状況によっても違ってくると思います。

 

私のように世話をする子供もおらず、またフルタイム勤務でない、もしくは仕事を辞めても支障が少ない方であれば、薬と向き合う時間もあります。

 

そうでなければ、薬の副作用は重くのしかかるだけですからね。

かかるストレスも半端ないかもしれません。

 

その人に合った治療法が一番ではあります。

ですが、病が重くなるにつれて患者が選べる選択肢って無いんだなと、今回の一件で思うようになりました。

 

病が重く大きくなると、患者ができることって「辛いです」「しんどいです」「痛いです」と訴えるくらいしかないんだな~と。

 

一番は病気にかからないことなんでしょうが、生きている以上はそういうわけにもいきませんしね。

私は新たな病気にかかってしまったため、ディナゲスト(ジエノゲスト)は卒業となります。

 

これも記録のつもりで書いていましたが、副作用の症状が落ち着いてくると更新が途絶えることもありました。

それでも、少しでも服用者の皆さまのお役に立てたのであれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

卵巣がん治療、がんばれるところまで頑張りたいと思います^^