おはようございます。
ようやく体調の低迷期から抜け出せそうないりのです。
体調低迷の理由は、また別の機会に書くとして。
今日は、勤務先で感じたことを書いてみたいと思います。
昨年度のスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」は個人的には良作でおもしろかった
スーパー戦隊シリーズ過去作品の放送時間はアラフィフの私から見ても、かなり早かったと思う
毎年テレビ朝日系列では、特撮2作品とアニメ1作品を日曜日の朝8時30分から1時間30分かけて放送しています。
朝8時30分から……放送時間が遅くなったものです。
それまでは、この3作品の放送時間は違っていて、朝7時30分から流れていました。
そして最初に放送されていたのは女の子向けアニメではなく、スーパー戦隊シリーズでした。
それにしても、朝7時30分ってちょっと早くないですか?
いりのは意識し始めてから毎年観ている一連のシリーズですが、常々「いまどきの子供たちはこんな時間に起きられるの?」と疑問に感じていました。
知人・友人の子供たちの話を聞いていると、とても起きている時間とは思えなかったからです。
2017年10月から、スーパー戦隊シリーズの放送時間が朝9時30分~10時と遅くなったので、やはり早かったのかな?
視聴率が低迷していたのかな~?と感じたものです。
ちょうど「宇宙戦隊キュウレンジャー」の放送まっただ中でしたからね。
(※仮面ライダーシリーズは新作への切り替え時期ではありましたが)
そんな子供が見やすい(?)放送時間へと変更されてからバトンタッチされた作品。
それが、「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」です。
「怪盗」と「警察」2種類の戦隊を対立させて描いた魅力的なストーリー
以前、「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」の感想日記でおもしろいものをみつけました。
伏線の張り方、その回収の仕方。
わかっていても、なるほどねーと思いながらも、ある意味期待どおりでちょっと嬉しい展開。
私自身、毎週観ながら同じように感じていたので、最終話ではニヤリとしてしまい「あぁ今年はなかなかおもしろかったなぁ」と感じていました。
やはり追われる者は追われ続けながらも獲物を狙っていて欲しいですし、追いかける者には怪盗を追い続けて欲しい。
それでいて、対立という立場にありながらも相手を心のどこかで認め合っていて、信頼があり繋がりがあって欲しい。
今回の「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」は、そういう観る側の密かな希望をきちんと形にした内容でした。
子供向け番組ですし、敵が共通していたこともあって、内容的に最後は共闘となるとわかっていても、だからこそ、単純な仲良しこよしで終わらせなかった最終話には本当に嬉しかった。
おそらく、同じように感じていた人は多いでしょうね。
(※それでも例年と比べれば低迷作品だという感想もあるようですけども)
ですがこの作品、ある業界では低迷作品となっています。
まぁ業界を明確に書かずとも、勘の良い方々ならわかりそうですよね……
この作品をテーマにしたおもちゃは、玩具販売関係が期待するほど数字が動いていなかったようです。
私自身、クリスマス商戦から正月にかけて、仮面ライダーシリーズ「仮面ライダー ジオウ」のおもちゃはけっこうラッピングした記憶がありました。
(※仮面ライダーはラッピングにちょっとしたテクニックが必要な難しい化粧箱なので、インパクトがあったのかもしれませんが)
でも思い返してみると 「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」のおもちゃは少なかったような……?
TBS系列で朝7時から放送されている「新幹線変形ロボ シンカリオン」の問い合わせは思っていたよりも多かったけど。
(※シンカリオンも物語がよく練られていて、カッコ良く、おもしろいです)
とにもかくにも「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」のおもちゃが飛ぶように売れた記憶がない。
飛ぶように売れなくても、ある程度人気のある作品としての売れ方とは思えない流れではありました。
過去にもおもちゃ屋に勤務していたいりのは、ヒットした作品の関連商品の売れ方がどんなものなのか、感覚でけっこう覚えています。
「動かない」
物販では、売れない商品をそう言うことがあります。
昨年度のスーパー戦隊シリーズは、まさしく動きの少ない商品でした。
そうなると、おもちゃ屋としてはどういう反応となるのか。
「今年は不作だったな」
……という認識となります。
ストーリーだけが大人に受けても仕方がない。
どれだけ物語の質が良くて、どれだけ評価が高くても、肝心のおもちゃが売れなければ意味がないのです。
子供にスーパー戦隊シリーズのストーリーなりキャラクターなりロボットなりがカッコ良く見えることが大事。
そして子供たちが喜んでおもちゃを買ってもらわなければ、 玩具を扱う企業には「低迷した作品」と烙印を押されてしまう
スーパー戦隊シリーズ、および仮面ライダーシリーズは、そういう認識の強い作品だというわけです。
おもちゃがあまり受けていないとすれば、子供の心には、今回のスーパー戦隊シリーズのカッコ良さはあまり届かなかったのでしょう。
つまらない大人の事情だな~とは思います。
でも、それでお給料をもらっているとなれば話は別ですしね。
かといって、おもちゃが売れるためだけに、どんどん駄作を作って大人からも見放されるのはどうかとも、正直考えるときもあります。
番組そのものが打ち切られたら、それこそおしまいです。
ですがスポンサーからしてみれば、低迷続きでおもちゃの売れない番組にお金を出すわけにはいきません。
スポンサーは制作会社ではありませんし、そもそも放送理由からしてテレビ局とは違います。
だったらいっそ打ち切りにして終了したほうが、気持ちを新たにして新しいおもちゃの制作ができると考えてしまうかもしれませんね。
大人が幼児向けの作品(おもちゃを含む)を作ることの難しさ
大人になってしまうと、子供の頃の無邪気な気持ちは忘れてしまいます。
小学生に上がるくらいの自分自身がどんなふうに思いながら、どんなものをカッコ良いと思っていたかなんて、たぶんほとんどの方が記憶にないでしょう。
私もあまり記憶にありません。
親に「おまえは○○に夢中だったよ~」とか言われても、ほとんどピンときません。
一方で、中学生以降にハマった漫画やアニメのほうが強く記憶に残っています。
年を重ねるにつれて小学生に好きだった作品やおもちゃは忘れていることも、感覚でわかっています。
だからなのかはわかりませんが、年齢が高くなった人が子供向けの作品を書くことが難しいとも言われます。
(※誰もかれもがまったく書けないということもないと思いますけども(^◇^;))
なぜかは正確には未だにわからないのですが、やはり人生の経験を積みすぎているんでしょうね。
経験を得て苦労に共感できるような年齢になってくると、幼少期の単純だけれど純粋な気持ちから遠のいてしまうのかもしれません。
それでも、子供向けの物語やおもちゃを作成したり、販売したりするのが仕事であるならば、できるだけ子供の気持ちに沿った作品を描かなければならない。
考えるととても難しいものです。
もしかすると、低迷の原因もそこにあるのかもしれません。
スーパー戦隊シリーズの次回作は期待したい
2019年3月17日から、新たなスーパー戦隊シリーズが開始されます。
「騎士竜戦隊リュウソウジャー」
スーパー戦隊シリーズの第43作目となります。
すごいですね。
シリーズとしてはアラフォー(笑)
私よりも数年年下なだけです。
75年作品「秘密戦隊ゴレンジャー」が第1作ですが、いりのの記憶にはほぼありません。
ゴレンジャーの記憶があるとしたら、それらはほとんど大人になってからテレビで見たものです。
実はうっすらと記憶にあるのは2作目となる、77年作品「ジャッカー電撃隊」からだったりします。
年齢がバレそうないりのの記憶はさておき。
「騎士竜戦隊リュウソウジャー」は「恐竜」をモチーフにしての作品だそうです。
なるほど。
男の子って、恐竜とか好きそう。
アニアというリアルな動物フィギュアがありますが、恐竜はよく売れます。
過去に映画「ジュラシック・パーク」のシリーズが販売されましたが、すぐに売り切れました。
幼い男の子は、純粋に見た感じでカッコ良いものに惹かれます。
新幹線なんかもその典型で、アニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」を初めて見たときは「あぁ、これは好きだろう。カッコ良いわ」と素直に感じました。
ロボットのデザインもさることながら、ロボットへの変形のさせ方もカッコ良いのです。
この作品を見ると、日本のアニメ作成に関わるスタッフがいかに優秀であるかという事実を示している気がします。
そんな子供が好きな「恐竜」を使う。
そういう視点では今回のスーパー戦隊シリーズはある程度のヒットはあるのかもしれません。
物語はどうなるのかの予想はさすがにできませんが……
大人に受けるとおもちゃが売れず、子供に受けるとストーリーがおざなりになる。
そんな展開だけは避けて欲しいなぁと思う、今日この頃です。
とはいえ、両方にヒットするなんて、そんな作品は難しいこともわかっているんですけどね(;'∀')
2019年3月17日に期待します。