8月8日は「世界猫の日」
猫の日にちなんでネコ番組を鑑賞する
「ヨーロッパ黒猫紀行~愛しきネコたちの不思議な運命~」
今日は同じ映像でも映画ではなく、ドキュメンタリー番組です^^
NHKBSプレミアムにて放送された、これまでも稀に再放送されているであろう、ドキュメンタリー番組
かなり前に再放送が流れていたのですが、私が最初に見たのは2017年の秋ごろだったと思います。
その後も、年末あたりにもう一回みた気がします。
(※字幕で放送されたのは2017年4月だと書いてました)
それが2月22日が「猫の日」ということで、再放送されていたのを録画しておいたものを、改めて見直しました。
何回見ても面白いので、放送されるとついつい見てしまいます。
なので、いっそ録画して残しておこうと思った次第です。
愛らしい黒猫たちの映像から始まり、イギリスに黒猫ブームがきている~
そんなところから話が始まります。
イギリスの官庁街~イギリスの霞ヶ関のような場所だそうで、そこで働く公務員黒猫の話。
(役職名ど忘れ(;´・ω・) 官庁街は建物が古いために鼠が多く、そのネズミを捕獲するためのネコだそうです)
イギリス猫カフェの先駆けとなったお店で働く人気黒猫やイギリスでは欠かせないと言われているパブの看板黒猫。
黒猫で町おこしをしている話や、ネコを中心に描いているアーティストの作品では、黒猫の人気が高まっていること~~などなど。
イギリスで活躍する黒猫たちの楽しい話題ばかり。
そんな話が続くのかと思いきや、ここで話が暗転。
イギリス南部にある野良犬&野良猫保護施設でのお話しに移ります。
1800年代からある歴史のある保護施設なんだそうです。
人気が高いという話題があっても、野良犬や猫の保護施設の方は
「黒猫の里親になる人は圧倒的に少ない。黒猫は引き取り手がなく、残る確率が高い」
そんな現状を訴えます。
黒いからと言って飼いにくいとか問題があるとか、そういうことはまったくないのですが、人気があるのは他の柄のネコたちばかり……
そこから、舞台はイタリア・ローマへ移動。
なぜ黒猫の引き取り手が少ないのか、語られるなかに、黒猫にまつわる「縁起が悪い」説。
さらには、そのせいで未だに黒猫への虐待が多いという事実。
11月17日を黒猫の日と定めていること。
また歴史的事実から考慮してイタリアの保護団体の方が、ローマ法王へ黒猫の庇護を訴えたという話……
その謎を紐解いていくうちに、黒猫の不幸の歴史が始まった原因を調べてゆきます。
そして、黒猫がいかにして復権できたのか……
やがて、19世紀の芸術家たちに愛された黒猫の美術品とともに、20世紀へと時代が移行してゆくなかで、猫がどんなふうに扱われてきたのかが描かれています。
猫好きには文句なく面白いんじゃないかな~と思うのですが。
どうなのかな。
好みはあるかと思いますが……
ネコがお好きな方は、ついつい見てしまうと思います。
古代エジプトから始まる、人間にかかわる猫の歴史。
それだけではなく、黒猫がなぜ長年に渡って不幸に見舞われ続けたのか。
なぜ、黒猫だけが不幸だったのか。
その理由が徐々に紐解かれてゆくのが面白いです。
中世ヨーロッパでは黒猫は「不吉な象徴」とされていたようですね。
黒という色が不吉に感じられていたようです。
特にイタリアでは「黒猫は縁起が悪い」という風潮が残っていて、現在でも黒猫への虐待が行われており、殺される例も少なくないようですね。
ただ、黒猫が縁起が悪いとかそういうのを通り越して、ヨーロッパ各国で黒猫だけが迫害を受けていた頃がありました。
中世ヨーロッパ――魔女狩りの時代です。
魔女と一緒に黒猫も何十万、もしかしたら何百万という数が、火あぶりの刑の犠牲になっていたそうです。
正確な数字が残っていないらしいですが、魔女や悪魔の使いとされた人間たちよりも
おそらく多かったことでしょうね(;´・ω・)
魔女が亡くなると黒猫となって町に潜む……
そんな迷信があったことも、黒猫を殺すことに拍車をかけたようです。
この時代、黒猫が悪魔の象徴のように扱われていました。
さらには
「黒猫は悪魔の下僕である」
ローマ教皇によって宣言されたことにより、黒猫への迫害は一気に広まってしまいます。
キリスト教が黒ネコを殺すことを公に認めてしまってますからね( ;∀;)
そりゃー誰だって信じるだろうし、殺すでしょう。
おい、コラ!宗教家がなにホザいとんじゃあああぁっ!(# ゚Д゚)
……と、テレビに向かって叫びそうになりました。
パブリックイメージとしては慈悲深さが際立つローマ法王ですが、時代によってはかなり過激な方がおられたようですね。
そもそもネコは家畜として、人間と共存共栄をうまく保てていました。
最初に猫を飼い始めたのは古代エジプトだそうです。
食料を守るために飼われていた猫たちが、やがてローマにも輸入されてゆきます。
ローマは猫が世界中で飼われるようになった、出発点なのだと番組では言っていました。
そして食料を守るため、名産である織物を守るため、猫は人間の財産を守るために活躍してくれていて、ヨーロッパでも大事にされていたようです。
ですが、それを壊したのがカトリック教会……
(…のように、私は感じました)
国がカトリックへ改宗したことで、ローマ法王への忠誠を示すために黒猫を殺す
そんな暴挙にでた国王もいたようです。
また、ペストが流行した時代にも、黒猫は悲惨な殺され方をされていました。
悪魔の下僕である黒猫を犠牲にすることで、ペストを追い払うことができると考えられていたとか……
もう現代から考えると聞いただけで、ぶふぉ~っと鼻水吹き出しそうな内容がたくさん。
さすがは信仰と迷信が深い時代なだけありますね。
なんか、これだけでもラノベの題材になりそうです(笑)
とはいえ、長きに渡る黒猫の不幸の歴史にも、ようやく終息が見えてきます。
イギリスで黒猫が愛された理由や、フランスの芸術家たちに愛された黒猫の話。
乗組員として船に乗り込んでいた猫の話……
活躍した黒猫たちの話を見ると心がほっこりしますね。
最初のほうの話がとんでもないくらい(ネコ好きには)厳しいものだったので、猫の愛され話は嬉しいものです。
でも、迷信が科学によって解明されるようになったとしても、第一次世界大戦で毒ガスを運ぶために利用された猫の話とか、やっぱりキツい部分はあります。
猫の背中に毒ガスの入った瓶を背負わせたのだとか。
確かに、犬よりも静かに、狭い場所や高い場所へ運んでくれそうですが……
それにヨーロッパの魔女狩りの時代にヨーロッパの人たちが黒猫を殺したとか言っているの、日本人も非難できないかなとも感じます。
日本でも、サビ猫は不吉の象徴として何体も殺されていたらしいですしね。
うちのレアは時代が時代なら殺されていた可能性があるわけだ……( ;∀;)
もしかしたら、中世ヨーロッパでも、この色では魔女の下僕にされていたかも(;´・ω・)
レアの仔猫の頃なんてもっと黒かったですしね。
でも、なんで猫は不吉になるのか……
犬が迷信で大量に殺されたなんて、あんまり聞かないよね?
中世ヨーロッパでは、確か犬ってもてはやされていたはず( ̄д ̄)
不思議な力があると信じられていて、邪悪なものから守ってくれると崇められていたはずだー。
なんで猫は邪悪なの?
ホントそこが不思議です。
そこの不思議は、番組の説明ではわかりませんが、黒猫がいかに不幸な時代を送ってきたのかはわかります。
内容のなかで一番意外だったのは、「黒猫のタンゴ」
イタリアの歌で「黒猫のネロ」というみたいなんですが、子供の頃に聞いた歌詞と全然違う!
もしかすると、こっちのCDのほうが原曲に近いのかな?
自宅でワニ飼ってるって、ちょ~金持ちだろ……
たぶん、また流れます。
BS番組で、申し訳ないですけども^^;
(しかも確実に再放送してくれるかも全然わからないですけども(;´・ω・))