言葉を紡ぐ日々

一生懸命、人生を楽しむ主婦いりのの気になること、好きなこと。がん治療のことや、たまにお役立ち情報なんかも書いてゆきます

ヨーロッパ黒猫紀行 ~愛しきネコたちの不思議な運命~ ~気ままな私のTV番組レビュー~

昨日、8月8日は「世界猫の日」なのですが、ご存知でしたか?
 
おはようございます、いりの@です。
 

8月8日は「世界猫の日

日本で「猫の日」といえば、2月22日。

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「にゃん・にゃん・にゃん(222)」と、猫の鳴き声を語呂合わせで引っ掛けているのが、なんとも日本らしい記念日です。
 
この日にちなんで、ペット業界だけでなく、思いつかない企業でも企画を発表することもありますね。
2月22日は1987年に「猫の日実行委員会」が定めたそうで、日本独自の記念日。
 
そのため世界では「猫の日」というと、かなり日付が違うのですよ。
 
たとえばロシアだと「3月1日」
アメリカ合衆国「10月26日」
 
ヨーロッパの猫の日なんていうのもありまして、これが「2月17日」とされており、ポーランドやイタリア、トルコなどがこの日を「猫の日」としています。
 
……で、8月8日が「世界猫の日」というのは、国際動物福祉基金(IFAW)が定めた記念日なのです。
 
どの日付も国際的に認められているわけではないので、それぞれの国の事情や言葉遊びなどで「猫の日」がかなり違うのですが、そういうのもまた自由気ままな猫らしくて良いかな~とも思います。
 
まぁ、我が家のネコ様たちは、記念日が8月だろうと2月だろうと日々変わらずに過ごしておりますけども( *´艸`)

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猫の日にちなんでネコ番組を鑑賞する

「ヨーロッパ黒猫紀行~愛しきネコたちの不思議な運命~」

昨日が「世界猫の日」だということで、ネコに関する番組が増えた……ということはなかったようですが。
(※2月22日はけっこうありましたけども)
 
それじゃ寂しいなと思い、猫好きな私いりの@が猫に関する番組の感想を書くことにしました。

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今日は同じ映像でも映画ではなく、ドキュメンタリー番組です^^

 

NHKBSプレミアムにて放送された、これまでも稀に再放送されているであろう、ドキュメンタリー番組

ヨーロッパ黒猫紀行~愛しきネコたちの不思議な運命~

 

かなり前に再放送が流れていたのですが、私が最初に見たのは2017年の秋ごろだったと思います。

その後も、年末あたりにもう一回みた気がします。

(※字幕で放送されたのは2017年4月だと書いてました)

 

それが2月22日が「猫の日」ということで、再放送されていたのを録画しておいたものを、改めて見直しました。

 

何回見ても面白いので、放送されるとついつい見てしまいます。

なので、いっそ録画して残しておこうと思った次第です。

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愛らしい黒猫たちの映像から始まり、イギリスに黒猫ブームがきている~

そんなところから話が始まります。

 

イギリスの官庁街~イギリスの霞ヶ関のような場所だそうで、そこで働く公務員黒猫の話。

(役職名ど忘れ(;´・ω・) 官庁街は建物が古いために鼠が多く、そのネズミを捕獲するためのネコだそうです)

イギリス猫カフェの先駆けとなったお店で働く人気黒猫やイギリスでは欠かせないと言われているパブの看板黒猫。

 

黒猫で町おこしをしている話や、ネコを中心に描いているアーティストの作品では、黒猫の人気が高まっていること~~などなど。

 

イギリスで活躍する黒猫たちの楽しい話題ばかり。

 

そんな話が続くのかと思いきや、ここで話が暗転。

 

イギリス南部にある野良犬&野良猫保護施設でのお話しに移ります。

1800年代からある歴史のある保護施設なんだそうです。

 

人気が高いという話題があっても、野良犬や猫の保護施設の方は

「黒猫の里親になる人は圧倒的に少ない。黒猫は引き取り手がなく、残る確率が高い」

そんな現状を訴えます。

 

黒いからと言って飼いにくいとか問題があるとか、そういうことはまったくないのですが、人気があるのは他の柄のネコたちばかり……

 

そこから、舞台はイタリア・ローマへ移動。

 

なぜ黒猫の引き取り手が少ないのか、語られるなかに、黒猫にまつわる「縁起が悪い」説。

 

さらには、そのせいで未だに黒猫への虐待が多いという事実。

 

11月17日を黒猫の日と定めていること。

また歴史的事実から考慮してイタリアの保護団体の方が、ローマ法王へ黒猫の庇護を訴えたという話……

 

その謎を紐解いていくうちに、黒猫の不幸の歴史が始まった原因を調べてゆきます。

 

そして、黒猫がいかにして復権できたのか……

 

やがて、19世紀の芸術家たちに愛された黒猫の美術品とともに、20世紀へと時代が移行してゆくなかで、猫がどんなふうに扱われてきたのかが描かれています。

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猫好きには文句なく面白いんじゃないかな~と思うのですが。

 

どうなのかな。

好みはあるかと思いますが……

 

ネコがお好きな方は、ついつい見てしまうと思います。

 

古代エジプトから始まる、人間にかかわる猫の歴史。

 

それだけではなく、黒猫がなぜ長年に渡って不幸に見舞われ続けたのか。

なぜ、黒猫だけが不幸だったのか。

 

その理由が徐々に紐解かれてゆくのが面白いです。

 

中世ヨーロッパでは黒猫は「不吉な象徴」とされていたようですね。

 

黒という色が不吉に感じられていたようです。

 

特にイタリアでは「黒猫は縁起が悪い」という風潮が残っていて、現在でも黒猫への虐待が行われており、殺される例も少なくないようですね。

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ただ、黒猫が縁起が悪いとかそういうのを通り越して、ヨーロッパ各国で黒猫だけが迫害を受けていた頃がありました。

 

中世ヨーロッパ――魔女狩りの時代です。

 

魔女と一緒に黒猫も何十万、もしかしたら何百万という数が、火あぶりの刑の犠牲になっていたそうです。

 

正確な数字が残っていないらしいですが、魔女や悪魔の使いとされた人間たちよりも

おそらく多かったことでしょうね(;´・ω・)

 

魔女が亡くなると黒猫となって町に潜む……

そんな迷信があったことも、黒猫を殺すことに拍車をかけたようです。

 

この時代、黒猫が悪魔の象徴のように扱われていました。

 

さらには

「黒猫は悪魔の下僕である」

ローマ教皇によって宣言されたことにより、黒猫への迫害は一気に広まってしまいます。

 

キリスト教が黒ネコを殺すことを公に認めてしまってますからね( ;∀;)

そりゃー誰だって信じるだろうし、殺すでしょう。

 

おい、コラ!宗教家がなにホザいとんじゃあああぁっ!(# ゚Д゚)

 ……と、テレビに向かって叫びそうになりました。

 

パブリックイメージとしては慈悲深さが際立つローマ法王ですが、時代によってはかなり過激な方がおられたようですね。

 

そもそもネコは家畜として、人間と共存共栄をうまく保てていました。

 

最初に猫を飼い始めたのは古代エジプトだそうです。

 

食料を守るために飼われていた猫たちが、やがてローマにも輸入されてゆきます。

 

ローマは猫が世界中で飼われるようになった、出発点なのだと番組では言っていました。

 

そして食料を守るため、名産である織物を守るため、猫は人間の財産を守るために活躍してくれていて、ヨーロッパでも大事にされていたようです。

 

ですが、それを壊したのがカトリック教会……

(…のように、私は感じました)

 

国がカトリックへ改宗したことで、ローマ法王への忠誠を示すために黒猫を殺す

そんな暴挙にでた国王もいたようです。

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また、ペストが流行した時代にも、黒猫は悲惨な殺され方をされていました。

 

悪魔の下僕である黒猫を犠牲にすることで、ペストを追い払うことができると考えられていたとか……

 

もう現代から考えると聞いただけで、ぶふぉ~っと鼻水吹き出しそうな内容がたくさん。

 

さすがは信仰と迷信が深い時代なだけありますね。

 

なんか、これだけでもラノベの題材になりそうです(笑)

 

とはいえ、長きに渡る黒猫の不幸の歴史にも、ようやく終息が見えてきます。

 

イギリスで黒猫が愛された理由や、フランスの芸術家たちに愛された黒猫の話。

 乗組員として船に乗り込んでいた猫の話……

 

活躍した黒猫たちの話を見ると心がほっこりしますね。

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最初のほうの話がとんでもないくらい(ネコ好きには)厳しいものだったので、猫の愛され話は嬉しいものです。

 

でも、迷信が科学によって解明されるようになったとしても、第一次世界大戦で毒ガスを運ぶために利用された猫の話とか、やっぱりキツい部分はあります。

 

猫の背中に毒ガスの入った瓶を背負わせたのだとか。

確かに、犬よりも静かに、狭い場所や高い場所へ運んでくれそうですが……

 

それにヨーロッパの魔女狩りの時代にヨーロッパの人たちが黒猫を殺したとか言っているの、日本人も非難できないかなとも感じます。

 

日本でも、サビ猫は不吉の象徴として何体も殺されていたらしいですしね。

 

うちのレアは時代が時代なら殺されていた可能性があるわけだ……( ;∀;)

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もしかしたら、中世ヨーロッパでも、この色では魔女の下僕にされていたかも(;´・ω・)

 

レアの仔猫の頃なんてもっと黒かったですしね。

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でも、なんで猫は不吉になるのか……

 

犬が迷信で大量に殺されたなんて、あんまり聞かないよね?

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中世ヨーロッパでは、確か犬ってもてはやされていたはず( ̄д ̄)

 

不思議な力があると信じられていて、邪悪なものから守ってくれると崇められていたはずだー。

 

なんで猫は邪悪なの?

ホントそこが不思議です。

 

そこの不思議は、番組の説明ではわかりませんが、黒猫がいかに不幸な時代を送ってきたのかはわかります。

 

内容のなかで一番意外だったのは、「黒猫のタンゴ」

イタリアの歌で「黒猫のネロ」というみたいなんですが、子供の頃に聞いた歌詞と全然違う!

 

もしかすると、こっちのCDのほうが原曲に近いのかな?

 
題名にもありますように、「僕が欲しかったのは黒い猫」という内容の歌でした。
 
大雑把に内容を書くと
 
黒いネコを欲しがる坊や(?)が
自宅で飼っている僕の動物たちと交換するから
きみの家の黒猫おくれと言っていたのに
実際にもらったのは白いネコじゃないか
 
……と、文句を言っている歌です(笑)
 
その最初にあげると言っていた動物はワニ。

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歌詞の内容にそんな部分があったように記憶しています。
 
この番組で、初めてこの部分を聞いたとき
「ワ、ワニ!?」
…と驚きました。
 

自宅でワニ飼ってるって、ちょ~金持ちだろ……

なんで自分で黒猫を買ってこないんだ。
 
……とまぁ、歌の内容へツッコミ入れるのはさておき。
 
 
個人的に番組内で印象的だったのは、1960年代にラジオの朗読番組で流れていたという童話。

 

 
これがとっても温かくて良い作品で、BOOKOFFで絵本探索していたときにみつけたのですが、一度読んだら手放せなくなりました。
 
ふとした折に何度も読んでいます。


……で。
 
今回の番組を見て、ふと思ったのですが、どうして、あえて「黒ねこ」にしたのかな~と。
 
イギリスにも黒ねこを虐待する風潮があったのか、それとも、知人に保護猫ボランティアをしている方がいて「黒猫は引き取り手が少ない」とか聞いていたのか、それは番組内では語られていませんでしたが……
 
もしかすると、ルース・エインズワースさんは
「黒猫は、そんなに悪いネコじゃないよ~」
……って、言いたかったのかな~と。
 
そんな深読みを勝手にしてしまいました。
 
 
まぁ客観的に見れば(表紙イラストを見れば)、場面設定的に「黒ネコ」のほうが映えるんですけども(;´・ω・)
(※雪深い山奥の貧しいおじいさんの家へ黒いネコが迷い込むという設定。まわりは雪だらけなので真っ白)
 
それでも、黒猫へ善いことをしたら善いことを返してくれたって、黒猫って悪くないや~んって思えるじゃないですか。
 
それはさておき、やっぱり「黒ねこのおきゃくさま」はよい作品ですね^^

よかったらぜひ、読んでみてください☆
 
 
この番組、猫好きには本当に面白いとおもうので、機会があれば、ぜひ再放送を見てみてください。

 

たぶん、また流れます。

BS番組で、申し訳ないですけども^^;

(しかも確実に再放送してくれるかも全然わからないですけども(;´・ω・))

 
最後に世界中の黒猫のためにも、黒ネコへの虐待、猫への虐待が減るよう
心から願ってやみません。
 
最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(__)m