言葉を紡ぐ日々

一生懸命、人生を楽しむ主婦いりのの気になること、好きなこと。がん治療のことや、たまにお役立ち情報なんかも書いてゆきます

GODZILLA 怪獣惑星 ~気ままな私の映画レビュー~

おはようございます、いりの@です。
 
GODZILLA 決戦機動増殖都市」が2018年5月18日(金)から公開となりました。

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待ちに待った続編です。
 
絶対に見に行くぞ~( `ー´)ノ
 
……と、決意を新たにする前に、自分へのおさらいの意味もこめて、まずはレンタルで前作を鑑賞です。
 
以前、別ブログで書いた「GODZILLA 怪獣惑星」の感想にさらに加筆修正を加え、先に掲載したいと思います。

映画を観に行った日は年末で、記憶では、久しぶりに高校時代の友人と映画を楽しもうということでした。
 
友人は観る内容はすでに決めていたようで、こちらに選択権はナシ。
(でも、友人が観る映画はゾンビ映画以外はおもしろいので文句はない)
私の弟も交えての鑑賞となりました。
 
GODZILLA 怪獣惑星」
 
映画館でみたときの記憶はややアヤフヤになっていますが、改めてDVDで見るとわかりやすいですね。
字幕にできるので、耳が悪い私でも声を拾いやすいです。
(※映画館は大音量なので、ちゃんと聞こえていますが、たまに拾い損ねます)
 
ネタバレ気味に行きます。
 
なので、まったく知らずに見たい方は、ブログをスルーしてくださいませ<(_ _)>
 
 
Twitterでも監督が宣言していますが、3部作だそうです^^;
 
そして、声優陣がかなり豪華です。
 
主人公:ハルオ・サカキに宮野真守さん
ヒロイン役:ユウコ・タニに花澤香菜さん
キーパンチャーになりそうな異星人、エクセフ星人:メトフィエス役に櫻井孝宏さん
地球人であり総司令官のエリオット・リーランド役に小野大輔さん
アダム・ビンデバルト役に梶裕貴さん
環境生物学者のマーティン・ラッザリ役に杉田智和さん
 
……他にも中井和哉さん、三宅健太さん、山路和弘さん、堀内賢雄さん。
などなど。
 
 
冒頭でカマキラスがシルエットで出ていたことに、なぜか弟が大興奮です(笑)

というか、あの世界観でカマキラス出すあたり、作り手がマニアだよね( ̄▽ ̄)
(改めて観ても、やっぱり正直、世界観から浮いていると思います……)
 
リアルにバンバン出演させると世界観が壊れそうだけど、シルエットでちょこっと出すだけなら、マニアならニンマリものですからね^^
 
カマキラスインパクト強すぎて、他にもシルエットで出ていた怪獣を忘れてしまいましたよ^^;
 
モスラも出してくれないかな~とか思いましたが……

あ、幼虫ではなく成虫で、です。
 
幼虫があの巨大さだと虫嫌いにはキツいです。
カマキラスだって怖いのにー( ̄▽ ̄)
 
さて☆
 
GODZILLA 怪獣惑星」の感想です。

二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った―――。

 

巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――。

 

~GODZILLA 怪獣惑星 オフィシャルサイトより抜粋~

 
冒頭から漂う絶望感。
困窮し切迫する命。
 
宇宙をあてなく彷徨い、生きることに疲れ切った人類&異星人。
正しい判断ができなくなり、大局から非常な決断をしてしまう人々。
 
ゴジラを倒すために主人公が奮闘し、勝利を確信するも、それらすべてを打ち砕き、絶望へと落とし込むラスト。
 
そういう人たちを描くのが本当に上手いです。
虚淵玄さんのシナリオ、さすがです。
 
なんというか、個人的な感想では

「このゴジラに人類……マジで勝てるんか?」

 
最初に出てきたゴジラで、この感想です。
ラストに出てくるゴジラが想像に難くないかと(;´・ω・)
 
失礼な話ですけど、子供の頃に見たゴジラシリーズとか、その後に放映されたゴジラとかって、なんとなく倒せそうな雰囲気を感じたんですよね。
 
特撮って(特に昔の)、子供向けということも踏まえて作成されているとは思うので、絶望感いっぱいには書けないと思いますが……
 
ありえない設定を現実世界で描く。
リアリティがありそうで無い、だけど夢のある実写ファンタジー
 
これまでのゴジラは、そういう感覚です。
 
それでも、シリーズが進むにつれて、よりリアリティが増していますけども。

 
すべてにおいてリアリティを追求して作成されたと言われているシン・ゴジラでも、これ倒すの無理だよな~、でも、なんとなく勝てそうかな~~感がありました。
(※あくまで個人的な意見です)
 
ですが、このアニメーション映画のゴジラ、どこにも隙が無い……
冒頭から 

そうだよね、正体不明の怪獣が現れたら、普通はこうだよね。

というか、これが本来のゴジラの強さじゃね? 

……という感覚になりました。
 
このゴジラと戦うことを放棄して、20年間宇宙へ逃げた人類の存在という設定が余計に拍車をかけています。
 
助け舟を出す代わりに地球へ乗り込もうと目論んだ異星人たちの存在たちも、同様ですね。
(エクシフ星人とビルサルド星人だそうです)
 
 人類とともに地球を放棄したんかーい!
という、ツッコミをいれたくなるほど。
 
ゴジラの絶対的な強さが伺えます。
 
移民として他の星へ移動するも、目的地としていた星は、とてもではないですが人類が生存できる星ではなく……
 
窮地に追い込まれた人類&異星人たちが、最後の選択肢として地球へ帰還してみたら、地球の時間はおよそ2万年を経過。
 
地球の生態系はほとんどが激変し、あらゆる生命体ヒエラルキーの頂点に君臨し続けていると、容易に想像できるほどにゴジラと共存できるように進化&強化。
 
ゴジラの末裔なのか、それとも本人(?)なのかわからない、巨大なゴジラ様が自宅の庭を散歩するかのごとくノッシノッシと地球を闊歩している。
 
そして、自身を攻撃する者には、どんな生命体であろうと容赦なく放射能を発射。
 
その映像がまた迫力がありすぎる……
 
……こんなのに勝てる……のか?(;´・ω・)
 
もはや宇宙最強生物兵器といっても過言ではないゴジラと、正面切って戦おうとする主人公:ハルオ・サカキ。
もはや狂気の沙汰としか思えませんでした(良い意味で)

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男性の感覚だと、もう少し違うかもしれませんね。
女性でも、人によっては違うのかもしれません。
 
個人的には、いい感じの絶望感でした。
 
絶望が大きいからこそ、ラストが映えます。
 
キャラクターも際立っていて、良い感じです。
 
おもしろいシナリオやストーリーを生み出す方は、キャラ立ちがしっかりしていますね。
 
特撮にはない、アニメを生かした作品をスタッフたちと追求したという虚淵玄さん。
 
なるほど、それだけのものに仕上がっていると感じました。
 
世界観も大事ですが、偏るのはいけない。
 
世界観を作りこんだら、キャラも同様に作りこまないとダメです。
キャラクターを作りこむことが世界をおもしろくしますし、世界を生かして動かしてくれます。
 
それを再認識した映画でもありました。

 
 
そして、この世界を盛り上げてくれる音楽!

服部隆之さんの作曲です。

NHK大河ドラマだけでなく、ドラマや映画の話題の人気作品には、必ずといっていいほど名前をお見かけする音楽界の大御所さんです。
 
さすがの安定感というか、ゴジラの世界観を保ちつつ、新たな「GODZILLA 怪獣惑星」という世界に命を吹き込む。
 
音楽って目立ちすぎると映画内で雑音に変化してしまうので、落ち着いていて、世界観を補い、それでいて音楽としても目立っている。
 
いやぁ、さすがだなと感動しました。
 
 
この映画を映画館でみたときは、「今年の締めくくりに良い映画が観られたなぁ」と喜んだのを覚えています。
 
改めてDVDで見直してみると、映画館で体感した時間よりも上映時間が短いことがわかり、しかし、それでもオモシロイものは面白いのだと認識しました。
 
好みはあると思いますが、私にはおもしろい作品です。

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とある反逆事件を起こして犯罪者となった主人公:ハルオ・サカキ。
 
独房へ閉じ込められたハルオは、エクセフ星人であり協力者であるメトフィエスから借りた過去の映像データからゴジラを解析。
 
ゴジラのある一点の弱点に注目する。
 
折しも移民船内では、最後の望みが絶たれており、上層部からは地球へ帰還する意見が出始めていた。
 
そんな折、ゴジラ討伐の案を盛り込んだ論文がインターネット上に展開され、地球帰還の話が現実味を帯びてくる。
 
しかし、宇宙空間で20年の月日を過ごした人類たちには、地球が現在どのように変化しているのか想像もできない。
 
その危険を考慮したうえで、移民船は地球帰還を決断する。
 
危険な長距離亜空間航行を行い、20年ぶりに地球へ戻った移民船。
 
彼らの目の前に現れた久方ぶりの地球は、あらゆる生命体が想像を絶する進化を成し遂げていた。
 
あくまでゴジラ打倒しか考えていないハルオ。

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ゴジラが現れたら、現れた数だけ抹殺することしか考えてないんだろうなと思えます。
 
目の前で両親を殺されており、ゴジラのせいで多くのものを失ったと感じている彼にとって、ゴジラはまさに憎悪の対象以外のなにものでもなく、その精神構造がゴジラ破壊への執念を生み出しています。
 
宮野真守さんの声が、またいいですね。
 
個人的には梶裕貴さんの声でもいい気がしました。
 
が。
 
梶さんが主人公で熱血漢で敵をせん滅することしか考えていない役となると、巨人をブッ倒すことしか考えていない某主人公とかぶってしまうので、脇役で少し落ち着いたほうがいいかもですね^^;
 
 
主人公のハルオの熱血ぶりもいいのですが、謎が多いメトフィエスの存在感が光ります。

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こういう謎の多い、それでいて含みのある役をやらせると、やっぱり櫻井孝宏さんはうまいですね。
 
あと、櫻井孝宏さんの声がしっとりと語り始めると、なぜがホッとします(笑)
 
もしかすると声にα波が入っているんじゃないかとか、弟や友人たちと語り合ってしまいました。
 
そういえば、メトフィエスは異星の神をあがめる、カルト集団的な異星人の神官であり軍人です。
 
もしかして、コイツの神はゴジラか……?
 
そんなふうに感じさせてくれて、さらに謎が深まりました。
次回作が楽しみです。
 
見た感じ20代半ばなのに50歳だそうで……長命種族なんだって。
長生きなんだね、エクセフ星人……
 
 
長生きといえば、ビルサルド星人もそういう設定らしい。

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ハルオの才能を認めているムルエル・ガルグ、この方もカッコいいです。
 
見た目30代だそうですが、60歳だそうで……
 
声が諏訪部順一さんというのも良い。
 
先にも書きましたが、このアニメの見どころは作品内容だけでなく、声優陣が豪華であることもですねー。
 
こういう大作ものでないとなかなか集まって声が聴けないメンバーです。
声を聴きに行くだけでもいいかも^^
 
個人的には、神谷浩史さんの声が欲しいところだ……
中村悠一さんもいいぞ! 好きだーー( *´艸`))
 
この映画は、ぜひ映画館で観ていただきたいですね。
それくらいの迫力ある良作です。
 
彼らが活躍するゴジラとの戦闘シーンが特に見ものです。
 
また冒頭のゴジラが地球を闊歩しつつ破壊するシーンもすごい。
 
私はミリタリーマニアではないですが、そういう方たちも納得できるんじゃないかな~と思えました。
 
他にもアニメだからこそできると思われる色の使い方とか、人間の描き方、視点など、細かなところもチェックしてみてください^^
 
 

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